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「吾輩は猫である」や「こころ」など、数々の作品で多くの人に親しまれている文豪・夏目漱石の生誕150年を記念した展覧会。英文学者から作家に転身。俳句雑誌「ホトトギス」に「吾輩は猫である」を連載していた頃、弟子や友人と自筆の絵はがきを交わすことを好んでいたという漱石。本展では、漱石から依頼された挿絵や装幀を通して、やがて商業デザインという新しいジャンルの先駆者となる五葉(橋口清)とその兄・橋口貢らが互いに交わした絵はがきをはじめ、五葉の装幀原画、兄弟ゆかりの漱石遺愛の品などを通して、その交流が紡がれていく様を展観する。兄弟の育った橋口家は、洋画家・黒田清輝が縁戚にあたり、父も四条派の絵を嗜む家系。外交官となり、赴任先の中国から筆や硯を送って漱石を喜ばせた貢も、書画のことなどの良き話し相手として晩年まで交流が続いた。「僕の文もうまいが橋口君の画の方がうまい様だ」と漱石を感嘆させた五葉と2人を引き合わせた貢。3人に流れる親しい雰囲気が見て取れる絵はがきなど、様々な資料を通して、新たな漱石ワールドに触れてみて。