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春夏秋冬、季節ごとの自然の美しさや厳しさ、輝きを感じながら様々な文化を育んできた日本。食においても食材や器、しつらえに四季を織り込み、さらに料理人たちの卓越した技術と合わさることで生まれる美しさと粋を楽しんできた。行楽シーズンに欠かせない“お弁当”も食と季節の関係を感じる身近な楽しみの1つ。竹の皮や木を曲げて作ったワッパ、竹で編んだ柳行李の箱など、様々な形や素材の入れ物が誕生した他、地域の伝統や風習を伝える道具としても親しまれた美しい工芸品の重箱や季節の行事や祭り専用で親しまれた弁当箱も生まれた。安藤忠雄氏設計の『四国村ギャラリー』で開催する今回の展示では、日本で唯一江戸時代からのお弁当箱を蒐集・展示している博物館『お辮當箱博物館』の監修の下、暮らしを支えた素朴なお弁当箱からハレの日に使われた重箱、ユニークで遊び心のある野点箱など、時代や地域色の豊かな弁当箱を紹介。食に対するいにしえの人々の想いが詰まった季節を楽しむ日本の食文化を「弁当箱」から想像してみて。また、11月下旬から12月上旬にかけては紅葉も見頃になるのでお散歩がてらぜひお出かけを。