Q.女性の泌尿器科ではどういった症状に対応しているのでしょうか?
頻尿や尿失禁、陰部の不快感や下垂感などの症状に一人で悩んでいませんか?このような症状でお困りの方には、女性泌尿器科の受診をお勧めします。泌尿器科は男性のための診療科というイメージが強く、女性にとっては受診しにくい、受診をためらうという患者さんも多いのが現状です。当院では女性が安心して受診していただけるよう、2016年(平成28)4月に女性の医師とスタッフによる女性泌尿器科外来を開設しました。お気軽にご相談ください。
Q.頻尿がつらいです
膀胱機能に問題がなくても、例えば水分をたっぷり摂ったために頻尿ということもあります。しかし十分に膀胱へ尿がためられないような(過活動膀胱)場合や、急な強い尿意を伴って尿が漏れる(切迫性尿失禁)場合には、適切な治療を行うことで改善します。過活動膀胱・切迫性尿失禁の治療の中心は薬物療法です。薬物治療で十分な効果が得られなければ、手術療法も選択できます。当院では膀胱ボトックス療法(局所麻酔でできる外来手術)や、仙骨神経刺激療法(全身麻酔下に行う入院手術)で対応しています。
Q.産後から咳やくしゃみ、なわとびで尿が漏れるようになりました
咳やくしゃみなど、腹圧がかかった時の尿漏れを腹圧性尿失禁といいます。これは出産や加齢、体重増加などによって尿道を締める尿道括約筋の機能が低下したことが原因です。この場合、骨盤底筋を鍛える骨盤底筋体操(ひめトレ)が有効です。効果が不十分な場合には、尿道スリング手術(TVT手術、TOT手術)で対応することになります。ただしスリング手術はメッシュ製のテープを用いる手術ですので、今後出産予定のある方や感染リスクの高い方にはお勧めしていません。
Q.お風呂で股にピンポン玉のようなものを触れます
腟から膀胱や子宮、直腸が下がってきている骨盤臓器脱ではないかと思います。気持ち悪いだけでなく、尿が出にくくなったり下着とこすれて出血したりすることもあります。受診されたらまず腟から診察し病状を把握します。当院の女性泌尿器科外来は医師をはじめスタッフは全員女性ですので安心してください。病状に応じてにはなりますが、骨盤底筋体操(ひめトレ)や骨盤底をサポートする専用の下着、ペッサリー(腟内に挿入し膀胱や子宮が出てこないようにする器具)などの保存療法だけでなく、手術療法もご提案しています。当院では、メッシュを用いて補強する経腟メッシュ手術(TVM手術)と腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)、メッシュを用いない腟壁形成術を行っています。患者さんに合った治療法を考えてまいります。
女性泌尿器科外来の医師・スタッフはすべて女性。紹介状のない初診の患者さんでも大丈夫!電話で予約が可能です。気になる症状があればためらわず相談を。丁寧で分かりやすく説明をしてもらえるので安心して受診できます。