【歯科】
医療法人社団 小西歯科医院
歯列矯正治療について貴重な話を語っていただきました。
医療法人社団 小西歯科医院 副院長 小西 弘晃(こにし ひろあき) 先生
<経歴>
1997年神奈川歯科大学歯学部卒業。2002年金沢医科大学、 2004年神奈川歯科大学などを経て、2010年から小西歯科医院副院長。
<資格>
歯学博士、日本矯正歯科学会認定医、日本口腔外科学会認定医 インビザライン プラチナ ドクター(2022〜2023) インビザライン プラチナエリート ドクター(2023〜2024)
<Message>
当院は、患者さんのお口の環境を根本から改善することを目的に「なるべく削らない、歯を残すための治療」を目指しています。先進治療にも積極的で、むし歯治療においては、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を用いて初期のむし歯が発見でき、患部を確認しながら精密な治療を提供。そのほか、離乳食指導、予防矯正、マウスピース型矯正治療(インビザライン)、部分矯正、接着ブリッジ、インプラント治療など、あらゆる口内の悩みを解決に導くサポートをしています。
Q.矯正治療はどうして必要なのでしょうか?
歯並びと咬み合わせは、歯の健康寿命を伸ばすためにも大きな関わりがあることをご存知ですか?厚生労働省と日本歯科医師会により推進されている「80歳になった時に歯を20本以上残しましょう」という運動があります。この運動の達成者も、かみ合わせが良かったことが明らかになっています。当院でも歯並びが良い方が、圧倒的にむし歯や歯周病になりにくいことを確認しています。生涯歯を失わないためにも、見た目の美しさだけでなく、上下の歯の噛み合わせが合致した、歯磨きのしやすい歯並びを獲得することが重要です。
Q.部分矯正というものがありますが、行う意味や効果はあるのでしょうか?
むし歯や歯周病の治療、すでに奥歯に入れ歯やブリッジ、インプラントなど歯を失って治療をした方、これからする方は、まず前歯を整えてから奥歯の治療を受けることを推奨しています。効果としては、前歯がきちんと並んでおり、上下の噛み合わせが正しく機能している方は、むし歯や歯周病が重症化しずらい、治療した歯が長持ちするという結果がいくつかの研究論文でも明らかになっています。歯並びが良いということは、将来的に歯を保存するうえにおいて基本的なことです。
Q.安心して矯正治療を受けるためには?
矯正治療は、歯科治療のなかでも特に専門性が高く、知識だけでなく技術と経験が必要です。そのため、安心して矯正治療を受けるためには、矯正歯科学会認定医が監修、協力している歯科医院で治療を受けること、セファロ、CT、口腔内写真などで精密な検査を行っているか、継続して通うことができる時期に行えるかなど、さまざまな要因から自分に合った医院を選択されると良いでしょう。
Q.子どもの歯並びが悪くなる原因はなんですか?
遺伝に限らず、生活環境や子どもの食習慣、よく噛まずに飲み込んでしまうなど、生活による顎の成長の阻害は、歯並びが乱れる原因になります。また、口呼吸、指しゃぶり、舌で歯を押す癖なども、歯並びに影響すると言われています。このようなことを防ぐために、当院では歯が完全に生え揃う前に、正しく歯が生えてくるように口内を整える「予防矯正」を大切にしています。予防矯正とは、キレイな歯並びになるように悪くなる原因を改善しようという考え方です。乳幼児期の歯は、舌と唇、隣の歯に押されて整列します。きれいな歯並びで正しい嚙み合わせにするためには、乳幼児期からの生活習慣が大きく影響するので、歯並びが悪くなるのを防ぐためにも、食習慣の改善や鼻呼吸、正しい舌の位置を目指しましょう。
Q.子どもの歯の健康のためにできることはありますか?
当院では、歯科衛生士による授乳期からの口腔機能育成、離乳食開始の目安、離乳食・食事の進め方をお子さんの成長に合わせて指導しています。一方で、最近は間違えた離乳食の与え方で、過蓋咬合(かみ合わせが深い)お子さんが増えています。かみ合わせが悪いと、やがて歯にひびが入り、そのひびからむし歯になることもあります。そうならないためにも、歯並び指導を離乳食が始まる時期(3歳以上)から始めています。口の機能を使い始める離乳期は、正しい口腔機能を獲得できる良い機会です。さらに6歳以上になると、透明なマウスピース型矯正などで従来のワイヤー型矯正だけではない、さまざまな装置を使用して矯正治療を行っています。
当院では矯正の認定医である院長が、ワイヤー矯正を熟知したうえで、マウスピース矯正(インビザライン)をご提供しているので安心して治療を受けていただけます。