Information
出産や加齢に伴う骨盤底筋の緩みを発端とする直腸脱や子宮脱にも対応。最新の腹腔鏡システムで安全かつ確実に治療し、生活の質の向上を目指します。
患者さんからよくある質問をまとめました。
医療法人和光会 前田病院 鈴木 優之先生
【Profile】
2013年東京医科大学医学部卒、香川県立中央病院、国立がん研究センター東病院などを経て、2023年の4月から現職。
【資格】
外科学会専門医
大腸肛門病学会専門医
内視鏡外科学会 技術認定医:大腸
【メッセージ】
私はこれまで、「痔かなと思ったら、大腸がんだった」という患者さんをたくさん診てきました。肛門科への受診は、羞恥心から受診を躊躇しがちだと思いますが、当院には女性肛門科外来もありますので、肛門から出血があった場合は、がんなどが隠れていることもありますので、自己判断で放置せずに受診をおすすめします。
Q.直腸脱とはどんな病気ですか?
A.高齢者や女性に多い病気のひとつに「直腸脱」があります。直腸脱とは、肛門から直腸が飛び出してしまう状態です。脱出がひどくなると直腸が反転して、肛門から5~10cmほど飛び出してしまうこともあります。その原因の多くは、出産や加齢に伴う骨盤底筋の緩みや排便時の過度のいきみなどが考えられます。
初期の症状は、排便時に直腸が脱出し、その後自然に元に戻ります。しかし「排便後も元に戻らない」「立った時に直腸が脱出する」などといったように直腸の脱出する頻度が増えると、粘液による下着の汚れ、便もれ、肛門の違和感・痛み、などの症状も現れ、肛門機能が悪くなり生活の質の低下に繋がります。
直腸脱は自然に治ることがありません。治すためには手術が必要です。おなかの中から行う手術(経腹手術)と、肛門側から行う手術(経肛門手術)があり、患者さんの状態や、直腸脱の程度によって選択します。経腹手術である腹腔鏡下直腸固定術は非常に再発率が低い手術です。また傷も小さく、体への負担が少ないため、手術翌日からいつも通り食事や歩行が可能です。肛門周辺で何らかの症状が気になったら、我慢せず、早めに専門医に相談してください。
Q.大腸内視鏡検査ではどのような病気を見つけることができるのでしょうか。
もし、がんやポリープが見つかったときはどうなりますか。
A.大腸内視鏡検査では、小さなカメラを内蔵した直径10㎜程度の内視鏡を使い、大腸の色調の変化などを詳しく観察できます。ポリープやがんだけでなく、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、大腸憩室症、虚血性腸炎などの病気が診断できます。検査の際に、ポリープが見つかればその場で切除することも可能です。
大腸内視鏡検査は肛門から内視鏡のスコープを入れるため、「つらい」「痛そう」など抵抗がある方も多いですが、当院では麻酔(鎮痛剤・鎮静剤)を使用するため、痛みを感じることなく安心して検査を受けていただけます。患者さんの要望に合わせて対応しますので気軽にご相談ください。
【診療情報】
医療法人和光会 前田病院
TEL:087-865-7111(代表)
FAX:087-864-3566
住所:香川県高松市東ハゼ町824
駐車場:50台
HP:https://www.maeda-hosp.com/
【受付時間】
※午後の診察は、手術・救急等で開始が遅れる場合があります。
【休診】
水曜午後、土曜午後、日曜、祝日は休診
【診療科目】
・肛門外科 ・肛門内科・外科 ・整形外科 ・消化器外科 ・消化器内科
・内科・リハビリテーション科 ・麻酔科 ・ペインクリニック内科