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痛みの診断・治療の専門家 ペインクリニックガイド テーマ3

ペインクリニックとは、慢性的な痛みや急性の痛みを専門的に診断し、治療する医療機関のことを指します。痛みの原因を明らかにし、患者に最適な治療法を提供することを目的としています。

※こちらの医療情報は月刊ナイスタウン2024年9月号時点のものになります。

 

1. 慢性腰痛
・ 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症:腰部の構造的な問題による痛み。
・筋筋膜性疼痛症候群:筋肉や結合組織の問題による痛み。

2. 関節痛
・変形性関節症(骨関節炎):関節の摩耗や変形による痛み。
・関節リウマチ:自己免疫疾患による関節の炎症と痛み。

3. 神経痛
・坐骨神経痛:腰から足にかけての痛みやしびれ。
・三叉神経痛:顔の一部に激しい痛みを感じる症状。
・帯状疱疹後神経痛:帯状疱疹の治癒後に残る神経痛。

4. 頭痛
・片頭痛:繰り返し発生する強い頭痛で、しばしば吐き気や感光性を伴う。
・緊張型頭痛:頭全体に広がる圧迫感や締め付け感を伴う痛み。

5. 肩や首の痛み
・頸椎症や頸椎椎間板ヘルニア:首の痛みや肩への放散痛。
・五十肩(肩関節周囲炎):肩の動きが制限される痛み。

6. 骨盤や股関節の痛み
・仙腸関節炎:骨盤の仙腸関節の炎症による痛み。
・股関節痛:股関節の変形性関節症や軟骨の損傷。

7. 慢性疼痛症候群
・線維筋痛症:全身に広がる慢性的な痛みと疲労感。
・複合性局所疼痛症候群(CRPS):四肢に強い痛みや腫れ、変色が現れる症状。

8. その他の痛み
・がん性疼痛:がんやその治療に伴う痛み。
・手術後の慢性痛:手術後に残る慢性的な痛み。

【ペインクリニック外科、内科、麻酔科】
医療法人社団健成会 河田医院

つらい、慢性化しやすい痛みは、「痛み」の専門医ペインクリニックに相談を

当院は、1958年開院の河田外科医院を前進とし、河田医院と介護老人保健施設かわたとなり、地域の医療を支えてきました。2021年4月には、痛みを専門とするペインクリニック外科を新設。麻酔科専門医による最先端医療機器を使った安全で、質の高い医療を目指し、患者さんの痛みを治める方法を一緒に探りながら、痛みの要素に適した診断と治療を行っています。痛みは体の異常を知らせるシグナルです。我慢しないでご相談ください。

 

当院は、薬物療法と神経ブロック療法、多目的デジタルX線を組み合わせて、痛みで日常生活に困っている方が、少しでも早く笑顔で日常生活を送れるようにさまざまな角度から治療を行っています。

 

高周波熱凝固装置や神経破壊薬を用いた神経ブロック療法は、局所麻酔薬療法に比べ、長期的な効果が期待できます。

Information

多目的デジタルX線を導入
多目的デジタルX線(レントゲン)を使用することで、安全に神経ブロックを行うことが可能です。

 

針を使わない局所麻酔「イオン浸透式麻酔装置」です。微弱な電気の力により、局所麻酔を浸透させやすくなるので、注射針での刺す痛みがありません。

答えていただいたのは

医療法人社団健成会 河田医院 院長 河田 耕太郎(かわた こうたろう)先生

 

【経歴】2007年藤田保健衛生大学(現藤田医科大学)医学部医学科卒。藤田保健衛生大学麻酔・侵襲制御医学講座入局、木澤記念病院(岐阜県)、三豊総合病院などを経て2021年4月にペインクリニック外科を新設し現在に至る。

 

【資格・所属学会】麻酔科標榜医、日本麻酔科学会麻酔科専門医、日本医師会認定産業医

 

Q.ペインクリニックはどんなところですか?

A.「痛み」の診断・治療を専門に行う診療科がペインクリニックです。頭痛、関節痛(肩や腰、膝の痛み)、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、帯状疱疹、三叉神経痛などといったさまざまな病気やけがに対して、薬物治療や神経ブロック療法などの方法を用いて痛みを和らげ、少しでも仕事や日常生活が問題なくおくれるようにすることを目標にしています。

 

Q.ペインクリニックの診療範囲について教えてください

A.頭痛、関節痛(肩や腰、膝の痛み)、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、帯状疱疹、三叉神経痛などといったさまざまな病因に伴う「痛み」に対して、診断・治療を専門に行う診療科がペインクリニックです。痛みを抱えている患者さん一人ひとりの健康状態やライフスタイルを考慮しながら治療法を探り、少しでも仕事や日常生活が問題なくおくれるようにすることを目標にしています。

 

Q.どのような症状で来院される方が多いのでしょうか。

A.「痛みがあるけど何科に行っていいのか分からない」「痛みを周囲の人に理解してもらえない」―など、慢性的な痛みで悩まれている人も多いようです。
当院に来院される症状で多いのは、腰や下肢の痛みを伴う椎間板ヘルニアや圧迫骨折、脊柱管狭窄症の他、三叉神経痛、帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、変形性膝関節症などに至るまで全身にわたります。こうした慢性痛の痛みに悩んで受診した場合、内服薬や外用薬を使った治療のほか、神経ブロック療法などの方法を用いて痛みを和らげます。

 

Q.神経ブロック療法とはどのような治療でしょうか?

A.神経ブロック療法は、痛みを脳へ伝えている神経の伝達経路を一時的または長期的にブロック(遮断する)方法で、痛みの原因となっている神経に直接、またはその周囲に注射針を入れて、「局所麻酔薬」や「神経破壊薬」などを作用させて痛みを軽減させていきます。投薬を繰り返していくことで、痛みの悪循環を断ち切り、障害部位の血行を促進させ神経や組織の修復を促します。
当院では、超音波検査装置や高画質のレントゲン装置を使用してリアルタイムに施術を行うことが可能です。痛みの原因となっている神経やその周囲、関節などを確認をしながら治療を行います。

 

Q.帯状疱疹による神経痛を訴える患者さんへの治療方法を教えてください。

A.国内では、80歳までに3人に1人が発症するといわれている帯状疱疹。発症後、皮疹は治まったものの、痛みがどうしても治まらない―といった場合があります。不快な痛みが長期にわたり残ってしまうと、帯状疱疹後神経痛となり、自然治癒、軽快が難しくなってしまいます。その場合の治療法としては、初期治療と同時に痛みに対した治療が重要です。痛みに対する治療方法とは痛みの原因別による内服薬や神経ブロック療法となります。治療せずに我慢しておくと、痛みが一生残ることがありますので、なるべく早く対処することをお薦めします。帯状疱疹には予防接種があります。一部自治体からの補助対象になりますので、詳細は当院または医療機関にお問い合わせください。

 

 

【診療情報】
医療法人社団健成会 河田医院

住所:香川県観音寺市茂木町5丁目5-32
TEL:0875-25-3668

駐車場:15台

HP:https://kawata.clinic/

 

【診療時間】
8:30〜12:30(午前)、14:00〜18:00(午後)

 

【休診】

木曜、土曜の午後、日曜、祝日、年末年始

※休日当番医担当の場合は診療を行います。

 

【診療科目】

ペインクリニック外科 ・内科 ・麻酔科

 


 

 

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