たばこは肺がんだけでなく、胃・膵臓・子宮頸がんなど多くの部位のがんのリスクを上げます。また、吸っている本人だけでなく、周囲にも健康被害をもたらしますので、配慮が必要です。
飲酒は食道、肝臓、大腸がんをはじめとしたがんのリスクを上げることが知られています。飲むなら、節度のある飲酒が大切です。多く飲んだ日があれば飲まない日を作って調整しましょう。
食事はとりすぎると「がんのリスク」を上げる可能性がある食品中の成分や、調理・保存の過程で生成される化学物質などがあります。リスクを分散させるためには、偏りなくバランスのよい食事が大切です。とくに、野菜・果物は食道がんや胃がんなど一部のがんでの予防効果がみられ、不足しないようにとることが大切です。
また、濃い味付けなどで生じる塩分の過剰摂取は、日本人に多い胃がんのリスクを上げてしまうと言われています。
さらに、飲食物を熱い状態でとることが食道の炎症やがんを引き起こす可能性があります。また、赤肉(牛・豚・羊の肉など)や保存・加工肉の摂取は大腸がんのリスクを上げる可能性があるので、週に500gを超えないようにしましょう。
身体活動が高いと、がんのみならず心疾患や糖尿病のリスクも低くなることから、死亡全体のリスクも低くなることが知られています。身体活動量を保つことは、健康で長生きするための鍵になりそうです。なるべく早歩きで、1日60分程度歩くようにしましょう。
やせによる栄養不足は免疫力を弱めて感染症を引き起こしたり、血管を構成する壁が脆くなり、脳出血を起こしやすくしたりすることも知られています。また、日本人女性はBMI(※)が27以上になると子宮がんの罹患リスクが上昇する可能性があります。BMIを中高年期の男性は21~27に、女性は21~25になるよう体重を保ちましょう。
※BMI=体重kg/身長m²
実は、がんの要因としては感染によるものが女性では1位、男性ではたばこに次いで2位を占めています。感染とがんの関係について正しく知り、適切な検査を受けましょう。
「検診」は症状のない健康な人が対象です。早期発見で症状が出る前のがんを治療することが重要です。1年または2年に1回定期的に検診を受けましょう。
国ですすめる有効ながん検診(厚生労働省が推奨するもの)
やせる、顔色が悪い、貧血がある、下血やおりものがある、咳が続く、食欲がないなどの症状に気がついたら、かかりつけ医などを受診しましょう。
このような自覚症状はありませんか?
地域がん登録におけるがんと診断された患者の5年相対生存率は約62.1%で、約半数のがん患者が5年以上の生存を得ています。
つまり、がん=不治の病では無いことは、もう周知の事実です。しかし、それだけに様々な情報がテレビやインターネットなどにあふれています。健康や医療に関する情報は、自分の健康、そして命にかかわることですから、あなたにとって正しい情報を見極めることが何より大切です。
私たちが暮らす香川県(平成29年)の全死亡者数での死因の1位も、依然としてがんであり、2,960人(24.9%)の方ががんを起因としてお亡くなりになっています。
< 香川県内 市町がん検診担当窓口一覧 >
■ 高松市 087-839-2363
■ 丸亀市 0877-24-8806
■ 坂出市 0877-44-5006
■ 善通寺市 0877-63-6308
■ 観音寺市 0875-23-3964
■ さぬき市 0879-26-9908
■ 東かがわ市 0879-26-1229
■ 三豊市 0875-73-3014
■ 土庄町 0879-62-1234
■ 小豆島町 0879-82-7038
■ 三木町 087-891-3304
■ 直島町 087-892-3400
■ 宇多津町 0877-49-8008
■ 綾川町 087-876-2525
■ 琴平町 0877-75-6705
■ 多度津町 0877-32-8500
■ まんのう町 0877-73-0126
お問合わせ先:香川県健康福祉総務課 087-832-3261
もっと詳しく知りたい方はこちら(香川県がん対策ホームページへ移動)