からだのこと、治療のこと、さまざまな疑問・不安が出てくるもの。こちらのコーナーでは、知っておきたい身体のお悩みをQ&A形式で答えていただきました。
【Profile】徳島大学医学部卒業、徳島大学皮膚科助教、四国こどもとおとなの医療センター皮膚科医長を経て、2019年みずたに皮フ科開院。兵庫県出身
【資格】・日本皮膚科学会認定専門医
ー 帯状疱疹 ー
Q.帯状疱疹を予防する方法はありますか?
新型コロナウィルス流行下で急増しているのが帯状疱疹です。帯状疱疹は、「水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス」で、50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。帯状疱疹は、加齢に伴う免疫力の低下やストレスなどから、多くの人が子どもの時に感染する、水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。このウイルスが一部の神経に沿って再び皮膚の表面に現れ、筋肉痛のような痛み、ピリピリとした痛みが始まり、3~5日後に赤み、水膨れが帯状に発症します。
痛みに対する治療は、内服や点滴、鎮痛剤を用いますが、皮膚症状が治った後でも後遺症として、帯状疱疹後神経痛(PHN)が残ることがあります。そこで、帯状疱疹には予防のためのワクチンがあります。50歳以上の方には適応があり、2ヵ月間隔で2回接種します。10年間は90%以上予防効果が期待できますので、持病をお持ちの方や高齢の方は接種をお薦めします。まずは医師にご相談ください。
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