徹底された森林整備で150年以上の木を残す
約120haの森林を所有し、うち50haの人工林でヒノキ(9割)とスギ(1割)を大切に育てている東川林業。同社の理念は「水源涵養と環境保全に貢献できる森づくりのため、時代の変遷に左右されることなく、誇りをもって行動し、持続可能で、心豊かな林業を目指す」。代々受け継がれてきた家訓を後世へとつなげていく大切な思いです。「そこで重要となるのが森林整備。弊社では360度均一に日が当たる定性間伐を徹底しています。手間は掛かりますが良質で真円の樹形の木を作っていくためには譲れませんね」と四代目・東川政富さん。
木は「齢級」で年齢が表され、建築資材として適しているのは50年生(10齢級)以上。さらに梁・桁だと80年生くらいが必要だとか。環境負荷の低い地元の木を使って昔ながらの家を建ててもらおうと、同社では80年生はもちろん150年以上の長伐期施業を目指しています。
持続可能な林業を目指し新たな取り組みも
何十年にもわたって育ててきた木を余すことなく有効活用したい―。そんな思いから簡易製材機を導入し、自家製材で無地造作材や建具材に加工するなど、木材の付加価値向上に努めています。伐採したヒノキの根元曲がり部分や製材背板部分は薪として利用。軽作業は高松市の就労継続支援B型事業所「かわしま」・就労継続支援B型事業所「ソライロ」に委託し、林福連携の取り組みも。このほか端材を加工し小物作品として販売するなど、デザイン性と品質に優れた製品を多角的に提供しています。
林業の6次産業化を目指したタイニーハウスプロジェクトも始動し、令和4年12月にはモデルハウスが竣工。「無垢のヒノキが持つ本来の香りや感触、自然な色味など、木のすばらしさを体感してもらえれば」と話す五代目の貴洋さん。今後はお客様も一緒に山に入って伐採・搬出・製材を体験してもらう、ストーリー性のある参加型家づくりも計画しているそうです。
三世代にわたって育てた木で建てるTINY HOUSE
非日常を日常に。
サステナブルなライフスタイル「タイニーハウス」という選択。
小さな林業家が、大切に育てた木。所有林から森林整備で出てきた木を加工して、タイニーハウスを建てるプロジェクト始動。設計は丸亀市栗熊のKITOKURASを運営している山一木材、施工は(株)佐藤建築。間取りや仕様のプランニングはもちろん、建材に使用する木を選ぶところからご相談ください。
タイニーハウスは“日常を贅沢に楽しむ小さな家”です。世界でたったひとつのこだわりの「家づくり」を楽しみませんか?小さな平屋や遊び心を詰め込んだセカンドハウス、豊かなおうち時間をご検討の方、ショップ開業を検討している方にもおすすめです。ヒノキの香りに包まれた小さな家。ぜひ一度、体感してみて下さい。見学をご希望の方は、お気軽にお問合わせください。