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いま知っておきたい!内科トピックス

自分の身体を知っておくために、かかりつけ医を持ちましょう!あなたの街のドクターをご紹介します。

※こちらの掲載情報および医院様の掲載情報は月刊ナイスタウン2023年9月号時点のものになります。

 

さんぜんクリニック

苦痛の軽減にこだわった胃・大腸内視鏡検査で早期発見・早期治療に努める

男女ともに罹患率、死亡率が高いとされる消化器がん。「がんで苦しむ人を減らすために、早期発見・早期治療に努めたい」との思いから、消化器領域を含む内科全般を中心に内視鏡内科を開設。特に、上部・下部消化管の内視鏡検査は、従来より不安や苦痛を軽減できる方法で行うなど痛みに配慮。さらに胃がんの原因となるピロリ菌の除菌治療や炎症性腸疾患、生活習慣病の診療にも力を注いでいます。

 

Information

50歳以降に多い便秘の悩み。

原因の多くは、加齢による「腸の動き」や「便を押し出す力」などの機能低下ですが、最近急に発症した便通異常や、体重減少や排便時出血を伴う方、大腸がんの家族歴のある方は大腸内視鏡をおすすめします。

 

からだのこと、治療のこと、さまざまな疑問・不安が出てくるもの。こちらのコーナーでは、知っておきたい身体のお悩みをQ&A形式で答えていただきました。

 

【Profile】

さんぜんクリニック
院長 小林 三善(こばやしみつよし)先生

 

【経歴】
1999年香川医科大学(現香川大学医学部)卒。内海病院、香川大学医学部附属病院、KKR高松病院・消化器内視鏡センター長を経て2023年5月さんぜんクリニック開設。

 

【資格】
・医学博士 香川大学臨床教授
・日本内科学会 総合内科専門医
・日本消化器内視鏡学会専門医、指導医
・日本内視鏡学会専門医、指導医
・日本肝臓学会肝臓専門医
・日本ヘリコバクター学会
H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医など。

 

Q1.どのような人が大腸内視鏡検査を受けたほうがいいのでしょうか。

A. 大腸内視鏡検査は、大腸の腫瘍や炎症などの病気が疑われる時に行う検査です。大腸の病気が疑われる症状は、腹痛、便秘や下痢を繰り返す、急に便秘になった(便が細くなった)、残便感、下腹部にしこりを感じる、血便、体重が急に減ったなどです。また、自覚症状がない場合でも検診で便潜血検査が陽性の方は、大腸内視鏡検査をお勧めします。

 

Q2.検査ではどのような病気を見つけることができるのでしょうか。もし、がんやポリープが見つかったときはどうなりますか。

A.発見できる主な病気としては、大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、大腸憩室などです。ポリープは内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)という病変を、スネアと呼ばれる特殊な輪状の細いワイヤーで切除する方法で、ほとんどが日帰り治療可能です。見つかった病気が大腸癌でも早期のステージであれば、内視鏡で治療が可能です。

 

2cmを超えるような大きな病変では内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)という治療法があります。粘膜下層にヒアルロン酸ナトリウムなどを含む注入液を注射して病変を浮きあがらせてから、病変の周りを高周波ナイフで徐々に切開し、はぎ取る方法です。ポリペクトミー、EMRと比較すると、難易度が高く治療に時間がかかり、出血や穿孔などのリスクも少し高くなりますので、1週間前後の入院が必要です。

 

Q3.大腸内視鏡検査の流れを教えてください。

A.大腸内視鏡の前日には食事制限があります。内視鏡検査用の検査食や低残渣食(食物繊維の少ない食事)をしていただき、寝る前に下剤を内服します。

 

検査当日は食事をとらずに朝から前処置を行います。前処置は洗腸液(液体として1-2L)を内服して数回排便すると便が透明な水のようになり腸を空っぽになります。洗腸液を内服し始めて2-3時間で腸内がきれいになり、その後は便意もなくなり移動が可能となるので、自宅での前処置も可能です。

 

内視鏡検査自体は、15分~30分程(個人差や施設差はあります)です。肛門から大腸の一番奥の盲腸というところまでまず内視鏡を挿入し、その後、抜いていきながら腸内を観察します。この観察が大切で、丁寧に大腸の粘膜を隈なく観察して、大腸ポリープや大腸がんなどが無いかどうか確認していく必要があります。時間をかけずに漫然と観察すると病変の見逃しにつながります。見逃しなく集中して観察をするためには、7分前後で大腸内を観察するのが良いと報告されています。ポリープ切除など治療の場合には、治療時間のため検査時間が長くなります。

 

検査後に鎮静剤を使用した場合は、検査が終わった後に30分~1時間程ベッドで休んでいただきます。検査終了後は、医師より内視鏡検査結果について説明があります。病理組織検査やポリープ切除を行った場合には、後日に病理結果が出ますので、外来受診していただき結果説明があります。

 

胃カメラは、経鼻内視鏡とともに高次医療機関と同等の拡大内視鏡を有しているほか、小林院長が得意とする大腸内視鏡は「無送気軸保持短縮法」と「浸水法」の2種類を組み合わせた挿入法で行い、日帰りポリープ切除も可能です。

 

近隣にお住いの皆様やお勤めの忙しい現役世代のかかりつけ医、健康管理のサポート等もお任せください。

 

 

【診療情報】

さんぜんクリニック
住所:香川県高松市天神前5-6 高松メディカルモール2階

※車で来院される場合は、
高松市立中央公園地下駐車場をご利用いただき、
駐車券を受付でご提示ください。

TEL:087-812-3006

HP:https://sanzen-clinic.com/

Instagram:@SANZEN_CLINIC
※クリニックの最新情報やお役立ち情報を配信中

 

【診療時間】
9:00〜13:00、14:00〜18:00

 

【休診】

木曜・日曜・祝日

 

【診療科目】

・総合内科 ・一般内科 ・消化器内科

 

 


 

 

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